ウクライナから避難した17歳の女性 宮崎でご当地アイドルに

7日開かれた宮崎市の夏祭り「まつり大淀」。
ステージに立ったご当地アイドルグループの中に、ロシアの軍事侵攻のため、市内に家族と避難しているウクライナ人の17歳の女性の姿がありました。

宮崎の8人組ご当地アイドルグループ「Aju−Girls」にことし4月に加入した、イェヴァ・ヴォルキティナさん(17)。

イェヴァさんは、おととし6月、両親や弟2人とともに家族5人でウクライナ東部の激戦地ハルキウ州から、友人を頼って宮崎市に避難してきました。

ロシアからの軍事侵攻で、ダンサーという幼い頃からの夢を諦めかけていましたが、避難先の宮崎で、アイドルグループの立ち上げを知り、再び、夢を追いかけ始めています。

7日は、宮崎市の夏祭り「まつり大淀」に出演し、観客から大きな声援を受けながら、キレのあるダンスや宮崎弁を使ったオリジナルソングなどを披露しました。

イェヴァさんは、まだ日本語がほとんど話せませんが、パフォーマンス中も、勉強した日本語を使ってMCを務めたり、終わったあともチラシを配るなどして地元の人と交流していました。

イェヴァさんは「たくさんの観客の前でメンバーと一緒に踊れて、うれしかったです」と話していました。

海汐祐希プロデューサーは「イェヴァは笑顔が魅力的で、弱音を吐かず夢に向かって頑張っているところが尊敬できる。一緒に宮崎一のアイドルを目指していきたい」と話していました。