マレーシアの大学生が都城市の企業で日本の働き方など学ぶ

海外の大学生にも、地元企業にも“ウィンウィン”の取り組みとなっています。
マレーシアからの大学生がインターンシップで都城市の企業を訪れ、日本の働き方などを学んでいます。

都城市でみそやしょうゆなどを製造している企業にインターンシップをしているのは、マレーシアのプトラ大学経済学部の4年生のアミル・ムハンマドさん(26)とシャーミ・ムハンマドさん(24)の2人です。

ことし5月から2か月間の日程で訪れている2人は、商品の製造・出荷の流れやパソコンを使った海外向けの資料の作成などを学んでいます。

この会社では、海外人材との交流で、みそやしょうゆの海外の認知度が高まることを期待しているほか、社員に海外に目を向けるきっかけにしてほしいと、数年前から海外の学生を受け入れています。

一方、マレーシアでは、大学の卒業や就職活動のために企業のインターンシップへの参加が必須となっていることが多いということで、2人は、働き方への興味などから日本の会社を選び、都城市を訪れたということです。

シャーミさんは「マレーシアでは長時間労働が当たり前な一方、日本では効率よく働くことが求められていて、日本の働き方の良さを知ることができました」と話していました。

また、アミルさんは「みそは日本に来て初めて食べましたが、マレーシア人にも受け入れられ、人気が出る味だと可能性を感じました」と話していました。

「ヤマエ食品工業」の江夏啓人社長は「優秀な学生が職場に入ることで従業員にとって発見があり、さらに、大学生にとっても日本の良さと自国の良さを知る機会になると思う。今後も活動を継続していきたい」と話していました。