宮崎県立芸術劇場の新館長に延岡市出身の松坂千尋氏就任

宮崎県立芸術劇場の新館長に延岡市出身の松坂千尋氏が就任し、記者会見で「生の演奏の良さを大事にして、より多くの人に足を運んでもらえる劇場にしたい」と抱負を述べました。

松坂氏は4日、県庁で、退任した前館長の佐藤寿美氏とともに記者会見に臨みました。

松坂氏は延岡市出身の66歳。

元NHKの記者で社会部長や専務理事を歴任し、退職後の去年6月から県立芸術劇場の理事となっていました。

松坂氏は「新型コロナの影響もあり音楽の楽しみ方は動画配信など多様化しているが、奏者の熱意や息づかいを感じられる生の演奏の良さをこれからも大事にしたい。宮崎のホールの音響は全国でも有数なので、より多くの人に足を運んでもらえる劇場にしたい」と抱負を述べました。

退任した佐藤氏は名誉館長となり、30回目を迎える来年の宮崎国際音楽祭では、引き続き総監督を務める予定です。

佐藤氏は「宮崎の人に支えられながら、国際音楽祭を宮崎の文化的財産として続けていけるように考えて努力してきた。30回目の音楽祭をやり終えることが館長として働いた10年間の終結点だと思う」と話していました。