テニス強豪校 佐土原高校に「ハードコート」整備

テニスの強豪校として知られる宮崎市の佐土原高校にプロの試合にも使用される「ハードコート」が整備され28日、関係者にお披露目されました。

宮崎市の県立佐土原高校テニス部はこの春の全国選抜高校テニス大会の男子シングルスで、県勢初の優勝を果たすなど強豪校として知られ、プロ選手も輩出しています。

県では、一流のプレー環境を整えて競技力をいっそう高めてもらおうと、学校の敷地にある2面の土のコートを改修し、全豪オープンなど多くの国際大会に使われているアクリル樹脂製の「ハードコート」に変えました。

28日は、学校関係者やテニス部OBでプロの大岐優斗選手(18)などおよそ60人が集まり、完成したコートのお披露目が行われました。

この中で大岐選手やテニス部員が早速、ラリーを行ってコートの感触を確かめていました。

県によりますと、県立高校にハードコートが設置されるのは宮崎商業に続き2例目で、今回は大岐選手が所属する東京の不動産会社が企業版ふるさと納税を活用しておよそ3000万円を寄付したことで実現したということです。

高校では今後、大岐選手に練習拠点として使ってもらうことや、地元の住民に開放することも検討しています。

テニス部キャプテンの浅田紘輔選手は「国際大会に近い環境でいつでも練習できる。今まで以上に練習時間を延ばして強化したい」と話していました。