落雷事故受け事故防止の研修動画を公開 県教委

宮崎市のグラウンドに雷が落ち、サッカーをしていた高校生18人が搬送された事故を受けて、県教育委員会は外部から雇われた「部活動指導員」などを対象に落雷事故防止の研修動画を公開しました。

ことし4月、宮崎市の鵬翔高校のグラウンドに雷が落ち、遠征で訪れていた熊本県の鹿本高校のサッカー部員18人が搬送され、今も1人が意識不明の重体となっています。

これを受けて、県教育委員会のスポーツ振興課は県内の公立中学校と県立高校で活動する「部活動指導員」などを対象に、28日から落雷事故防止の研修動画を公開しました。

動画は教育委員会の依頼を受けて宮崎地方気象台が作成したもので、落雷や雨雲の動きを確認できる気象庁のサイト「ナウキャスト」の使い方などが説明されています。

県では、部活動指導員など外部の指導員に対し、28日から来月19日まで行うオンライン研修を通じて動画を視聴するよう求めています。

一方、部活動の顧問を務める教員についても、全員が視聴するよう、できるだけ早く学校を通じて周知することにしています。

スポーツ振興課の齋賀哲也課長補佐は「痛ましい事故を二度と起こさないよう、関係機関と連携して再発防止に取り組んでいきたい」と話しています。

県は今後、部活動の顧問を務める教員にも視聴を義務づけることを検討していくということです。

一方、県内14の私立の中学校と高校で作る宮崎県私立中学高等学校協会は、すでに4月に加盟校の担当者を集めた対面での研修を行っています。