宮崎市のシーガイア “新たにファミリー層をターゲットに”

宮崎市のシーガイアを運営し、経営権がアメリカの投資会社に移った「フェニックスリゾート」が会見し、これまでの“高級リゾート路線”を維持しつつ新たにファミリー層をターゲットにする経営方針を明らかにしました。

シーガイアを運営する「フェニックスリゾート」は今月1日から経営権がアメリカの投資会社「フォートレス・インベストメント・グループ」に移りました。

新しい経営体制の発足に伴い、18日、グループ企業の会長の山本俊祐新社長などが記者会見を開き、今後の経営方針を説明しました。

この中で山本新社長は、施設の名称は変えず、これまでの“高級リゾート路線”を維持し、国際会議などの受け入れも拡充していく考えを示しました。

一方で新たな軸として“ファミリー層”をターゲットにしたホテルのリニューアルを進めることを明らかにしました。

具体的には、空きスペースとなっているホテルの3階部分や屋外プールを改装して、親子連れが過ごしやすい空間を設けるほか、4人程度の宿泊を想定したファミリー向けの部屋も増やしていくということです。

これらのリニューアルの具体的な内容やスケジュールは未定で、運営会社では詳細が決まり次第、改めて説明するとしています。

山本新社長は「県や宮崎市、業界団体や観光協会との連携を今まで以上に進めていきたい。より多くの人に楽しんでもらえる、懐の深い施設を目指したい」と話していました。

「フェニックスリゾート」の新体制が発足したことについて、河野知事は「施設が果たしてる役割は観光などの面で極めて大きいものがあるので、引き続き、重要な役割を果たしていただきたい」と述べました。

また、アメリカの投資会社「フォートレス・インベストメントグループ」が運営を引き継ぐことについて「ホテルなどの運用のノウハウが生かされ、より魅力を高める方向に運営していただきたいたい」と期待を語りました。