自衛隊初参加の米軍演習 新田原基地で米軍負傷者の輸送訓練

自衛隊が初めて参加するアメリカ軍の実動演習の一環として、宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地でも13日、アメリカ軍の負傷者を輸送する訓練が行われました。

アメリカ軍は、今月7日から18日までの日程で太平洋地域で大規模な実動演習「バリアント・シールド」を行っていて、ことしは初めて自衛隊も参加しています。

このうち、宮崎県新富町にある航空自衛隊新田原基地では、13日、洋上で負傷したアメリカ軍の艦艇の隊員を中継輸送するという想定で訓練が行われました。

この中で、正午前には、海上自衛隊岩国航空基地所属で海上での着水も可能な「USー2」救難飛行艇が、負傷者役を乗せて新田原基地に着陸しました。

続いて、負傷者を担架で乗せ替えた航空自衛隊小牧基地の「C−130H」輸送機が、アメリカ海軍の厚木基地に向けて離陸しました。

今回の演習では、日本周辺などで有事が起きた場合の日米の即応体制や連携を強化するねらいがあるとみられます。

新田原基地が演習に使われるのは、13日だけの予定です。

新富町は、今後も日米で訓練を行う場合には国が地元に情報を提供することや、住民の安全確保を徹底するよう求めています。