「時の記念日」日南市で小学生たちが鐘をつく体験

6月10日の「時の記念日」にあわせて、日南市で小学生たちが街じゅうに時を知らせるための鐘をつく体験をしました。

日本では、1300年以上前に天智天皇が水時計を建造し、日本で初めて鐘や太鼓を鳴らして時を知らせたという故事があり、その日に当たる6月10日が「時の記念日」と定められています。

日南市の飫肥小学校では、毎年、この日に合わせて子どもたちに時間の大切さを学んでもらおうと、鐘をつく催しを行っています。

10日は、校舎のすぐ近くにある「飫肥城鐘つき堂」に6年生、およそ50人が集まり、鐘をつきました。

子どもたちは4人1組になってロープを握り、タイミングを合わせて鐘をついていきましたが、中には大きな音に驚いて思わず耳をふさぐ子の姿も見られました。

地元の住民でつくる「飫肥城の鐘をつく会」によりますと、飫肥城の鐘は、江戸時代中期につくられ、戦時中、軍に供出されました。

その後、昭和40年に市民の手で復元され、今は毎朝6時に会のメンバーが鐘をついて街じゅうに時を知らせています。

女の子の1人は、「ふだん鐘をつくことはあまりないので貴重な体験になりました。これからはムダな時間がないように気をつけて生活していきたいと思いました」と話していました。