西都市と新富町で検出の「PFAS」 発生源は分からずと発表

西都市と新富町で有害性が指摘される種類の「PFAS」、有機フッ素化合物が国の暫定目標値を超えて検出されている問題で、県は汚染の範囲はおおむね特定できた一方、発生源は分からなかったと発表しました。

有機フッ素化合物の「PFAS」のうち、「PFOS」と「PFOA」の2種類は、発がん性や子どもの成長への悪影響などが指摘されています。

ことし2月、西都市岡富の井戸水から2つの物質の合算値が国の暫定目標値を超えて検出され、その後の県の調査で汚染の範囲は西都市と新富町のうち、一ツ瀬川と三財川に挟まれた南北およそ2.5キロの範囲に広がっていることが分かりました。

県によりますと、その範囲の外側では、調査しても目標値超えの地点はなかったということで、県は「汚染はこの範囲にとどまることがおおむね特定できた」としています。

一方、汚染の原因となりそうな事業所や不法投棄は確認されず、住民への聞き取りでも情報は得られなかったということで、原因の特定には至りませんでした。

一連の県の調査はこれで終了し、今後は水質の監視や、目標値を超えている井戸の水は飲み水として使わないよう住民への指導を続けることにしています。