宮崎神宮で献茶祭 ことしの新茶の収穫に感謝

お茶の生産が盛んな宮崎県で、ことしの新茶の収穫に感謝し茶業の発展を願う「献茶祭」が、宮崎市の宮崎神宮で行われました。

この献茶祭は、江戸時代の安政6年、1859年の6月2日に横浜港からアメリカに向けて初めて茶が輸出されたことにあわせて、毎年行われています。

2日、宮崎市の宮崎神宮には、茶の販売者でつくる「宮崎県茶商連合会」の関係者などおよそ30人が集まりました。

献茶祭では、新茶の茶葉が入ったつぼを奉納したあと、出席者が1人ずつ玉串をささげてことしの新茶の収穫に感謝するとともに、さらなる茶業の発展を祈願しました。

煎茶の原料となる荒茶の宮崎県の去年の生産量はおよそ3000トンで、全国4位となっていて、ことしは春に霜などの被害が少なく、甘みや香りの強い品質の良い茶葉が出来たということです。

宮崎県茶商連合会の田村秀悟会長は「最近は日本茶離れが進んでいるが、このすばらしい文化が途絶えないよう祈願した。急須でいれた茶葉のお茶を楽しんで頂きたい」と話していました。