新田原基地に緊急着陸の米軍機が離陸 緊急着陸の理由説明なし

29日、新富町の航空自衛隊新田原基地に緊急着陸したアメリカ軍の戦闘攻撃機は30日夜、基地を離陸しましたが、緊急着陸の理由などは今も明らかになっていません。

29日、新田原基地に緊急着陸したのはアメリカ軍のFA18戦闘攻撃機です。

30日にはアメリカ軍のヘリコプター2機も飛来し、関係者と思われる人たちが緊急着陸した機体を確認するような様子も見られました。

新富町や九州防衛局によりますと、FA18は30日夜7時半ごろに基地を離陸し、2機のヘリコプターも31日までに飛び立ったということです。

この間、基地から町にはFA18が山口県にあるアメリカ軍岩国基地の所属だという情報が寄せられただけで、緊急着陸した理由などは伝えられていないということです。

九州防衛局は報道機関に対しては、アメリカ軍機の所属も明らかにしておらず、「離着陸の時間と機種以外の詳細はアメリカ軍の運用に関わることなのでお答えできない」としています。

新田原基地には有事などの緊急時にアメリカ軍の航空部隊を受け入れるための弾薬庫や駐機場などが整備されています。

いざという時、地元住民の安全にも関わる情報がどの程度、提供されるのか、懸念の残る対応となっています。