宮崎市の県総合運動公園にイノシシのような生き物が現れる
県高校総体の会場にもなっている宮崎市の県総合運動公園のクロスカントリーコースに体長が1メートルを超えるイノシシのような生き物が現れ、県が注意を呼びかけています。
猟友会によりますと耳の大きさなどからイノシシとブタが交雑したイノブタの可能性もあるということです。
イノシシのような生き物が現れたのは海沿いの松林の中を走るクロスカントリーコースです。
29日午前5時半ごろNHKの取材クルーがコース脇にとめた車の中で待機していると、3メートルほど離れたやぶの中からのっそりと姿を現しました。
体長が1メートル以上あり、正面を向いた時に下あごから伸びる2本の牙も確認できました。
鼻で地面のにおいをかいだり、こちらを警戒するような仕草を見せたりしていましたが、1分ほどで再びやぶの中に姿を消しました。
NHKに情報を寄せてくれたのはコースのそばにある木崎浜で朝にサーフィンをしている宮崎市の後田剛史郎さんです。
先月下旬から目撃されるようになったということで、後田さんは「サーフィンの前にランニングをすることもありましたが、今は怖いのでやめています」と話していました。
イノシシの生態に詳しい綾町の猟友会に映像を確認してもらったところ、耳が通常のイノシシよりも大きいことや茶色い体の色、それに尻尾の形などから野生のイノシシとブタが交雑したイノブタの可能性があるということです。
県総合運動公園では現在、県高校総体が行われていて、県や宮崎市は看板を設置して注意を呼びかけるとともに捕獲のためのわなをしかけることにしています。