狂犬病の予防注射 県内の飼い犬 約3割が未接種

人に感染すると死に至ることもある狂犬病。
飼い犬は年に1度の予防注射が義務づけられていますが、県内ではおよそ3割の犬が受けておらず、行政が接種を呼びかけています。

宮崎市では23日まで獣医師が各地域を回って予防注射を行っていて、清武町の会場では、怖がる愛犬を飼い主が抱きかかえ、獣医師がものの数秒で注射を済ませていました。

狂犬病は中国や東南アジアをはじめ世界各国で頻発していて、感染した犬の唾液を介して人にも感染します。

日本国内では人への感染は70年近く確認されていませんが、感染してひとたび発症するとほとんどの場合死に至るため、飼い犬については、法律で年に1度の予防注射が義務づけられています。

県によりますと、県内の接種率は、令和4年度で73.5%と全国の平均よりは高いものの、県内で飼われている犬のおよそ3割にあたる1万頭以上が接種を受けていないということです。

宮崎市動物愛護センターの永田美保所長は「予防注射は飼い主の義務なので必ず打っていただきたい。集合注射で打っていない場合はかかりつけの動物病院で打つようにしてほしい」と話していました。