軽度の知的障害ある生徒に専門的職業教育 2年後に3か所開校

軽度の知的障害のある生徒に専門的な職業教育を行う「高等特別支援学校」が、2年後の2026年度に県内の3か所に開校することになりました。

「高等特別支援学校」は、軽度の知的障害がある生徒が特別支援学校の中等部や中学校を卒業したあと、将来的に企業や役所に就職することを目指して通う学校です。

県は宮崎市など4か所に設置する方針で、このうち都城市と延岡市、日南市では、既存の県立高校の空き教室を活用して開校する予定です。

県教育委員会によりますと、この3校について、教室の内装を変えたり、カリキュラムを整えたりするメドがたったことから、2026年度に開校する方針を決めたということです。

また宮崎市には、みやざき中央支援学校の敷地内に新たに校舎を建設し、2027年度の開校を目指すことにしています。

高等特別支援学校では、生徒たちが農業や商品開発、福祉について実践的に学べるよう、農家や企業などに出向いて実習を受ける機会を多く設けることにしています。

障害の軽い生徒も重い生徒も一緒に学ぶ特別支援学校の高等部とは違い、障害の軽い生徒を集めることで、専門的な職業教育を行うことができるということです。

県教育委員会は「知的障害の生徒が増え、特別支援教育のニーズも高まっている。個々の生徒に合った教育の充実を目指したい」しています。