霧島酒造 新たに一部の焼酎販売休止へ 原料のイモの病気拡大

大手焼酎メーカーの霧島酒造は、サツマイモ基腐病の影響で原料のイモが十分に確保できない状況が続いているとして、主力商品の「赤霧島」の一部をことし7月から販売休止とすることを決めました。

販売休止となるのは、「赤霧島」の4つの商品のうち、1800ミリリットルの紙パックです。

霧島酒造によりますと、イモを腐らせる病気、サツマイモ基腐病の拡大で、原料となる「ムラサキマサリ」を十分に確保できない状況が続いていて7月1日から販売を休止するということです。

これ以外の900ミリリットルの紙パック、900ミリリットルと1800ミリリットルの瓶は7月以降も販売を続けるということです。

霧島酒造では、同じ病気の影響でほかの主力商品の「白霧島」や「黒霧島」も一部の商品やエリアでの販売を休止しています。

こうした事態を受けて、会社では、本社のある都城市に、病気の原因となるカビに汚染されていない苗を育てるための施設を作るなど、原料確保に向けた取り組みを進めています。

霧島酒造は「お客様や取引先に多大なご迷惑をおかけすることを深くおわび申し上げます。汚染されていない苗の栽培などを通じてイモの確保に努め、なるべく早い販売の再開を目指します」としています。