宮崎カーフェリー 旅客数前年比3万人増 新船運航の効果

宮崎と神戸を結ぶ宮崎カーフェリーが昨年度に運んだ旅行客は、12万4000人余りと前の年から3万人近く増え、新しい船の投入が、荷物を運ぶトラックだけでなく、旅行客の取り込みにもつながった形です。

宮崎カーフェリーがおととし就航させた「たかちほ」と「ろっこう」の2隻は、家族やグループでの旅行に適した個室が以前の船よりも増え、高級感を味わえる部屋も用意されました。

昨年度は、この2隻がそろって通年で運航した初めての年でしたが、旅客数は12万4042人と、前の年度から3万人近く、率にして31%増えました。

事前の計画をも上回る伸びで、会社では、新型コロナの5類移行に伴う旅行需要の回復と新しい船の効果が重なったと分析しています。

ただ、新型コロナの感染拡大が始まる前の2019年度は13万2000人余りの旅客を運んでいて、この水準にはまだ至っていません。

宮崎カーフェリーでは、今年度、県などの補助金も使いながら、小学生を対象にした割引運賃の設定や衛星通信サービスを利用した船内でのWi−Fi環境の整備などに取り組み、旅行客のさらなる取り込みにつなげたいとしています。