マダニ媒介のウイルス性感染症 今年3人目の患者確認 注意を

マダニが媒介するウイルス性の感染症で、発熱や下痢などの症状が出る「重症熱性血小板減少症候群」。
県内でことし3人目となる患者が確認され、これまでに1人が死亡していることから、県が注意を呼びかけています。

SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は、マダニにかまれてウイルスに感染した場合に引き起こされる病気で、発熱や頭痛、下痢などが主な症状です。

専門家によりますと、特効薬がないこともあり、致死率はおよそ10%に上るということです。

宮崎県によりますと、「今月2日に80代の女性をSFTSと診断した」という報告が医療機関から宮崎市保健所に寄せられました。

県内のSFTSの患者はことしに入って3人目となりました。

これまでに、先月確認された日南市の70代の女性患者が医療機関で治療を受けたものの、死亡しています。

この女性の感染経路は分かっていませんが、ダニに刺された跡があったということです。

県内では去年も1年間にSFTSの患者3人が死亡しています。

県は、庭仕事など野外で活動する際には長袖や長ズボンを着用して肌の露出を避けるとともに、虫よけスプレーを利用するよう呼びかけています。