高校生の県内就職率64.5% 前年比0.7ポイント減少

ことし3月に県内の高校を卒業して就職した人のうち、県内に就職した人の割合は64.5%で、前の年から0.7ポイントの減少にとどまりました。

宮崎労働局の発表によりますとことし3月に県内の高校を卒業して就職した人は公務員などを除いて1874人で、このうち1208人が県内の企業などに就職しました。

この結果、県内に就職した生徒の割合、「県内就職率」は64.5%となり、前の年から0.7ポイント減少しました。

県内に就職した人を男女別にみると、男性が679人で県内就職率は58.3%、女性が529人で同じく県内就職率は74.6%となっています。

宮崎の高校生の県内就職率は2015年には55%を下回るなど低い水準が続いていましたが、新型コロナの感染拡大で一気に県内志向が強まり、おととしには65%を超えました。

その新型コロナの5類移行に伴って、労働局は「再び県外志向が強まる」と見ていましたが、減少幅は1ポイント未満と予想に反して踏みとどまった形です。

これについて労働局は「県外の大手とのあいだの賃金格差は変わっていないが、高校生が仕事を選ぶ際の優先順位が休みの取りやすさや残業の少なさなど、働き方を重視する方向に変わってきたことが影響しているのではないか」と分析しています。