日南 鵜戸神宮で初の「能」上演へ 舞台の設営など準備進む

日南 鵜戸神宮で初の「能」上演へ 舞台の設営など準備進む

日南市の鵜戸神宮で、大型連休中の来月4日に日本の古典芸能の「能」が初上演されることになり、境内で舞台の設営など準備が進められています。

今回上演されるのは、室町時代の能楽師、世阿弥がつくった演目、「鵜羽」です。

「鵜羽」は、初代天皇とされる神武天皇の父で鵜戸神宮の祭神であるウガヤフキアエズノミコトの生誕を題材にした演目で、子を想う母の愛を描いています。

出演者には人間国宝の大槻文藏さんや、人気狂言師の野村萬斎さんなど豪華な顔ぶれがそろいました。

大がかりな企画に向けて、鵜戸神宮ではクラウドファンディングで700万円余りの資金を集め、現在、境内の儀式殿前の広場に広さ100平方メートルほどの舞台の設営を進めるなど準備にあたっています。

鵜戸神宮の黒岩昭彦宮司は「鵜戸神宮ゆかりの能を初めてこの地で上演できるということで、たいへん楽しみにしています。ぜひ皆さまに能の幽玄美に浸っていただきたいです」と話していました。

鵜戸神宮初の「能」の舞台は、来月4日の午後5時半に開演の予定です。

問い合わせ 鵜戸神宮0987−29−1001