延岡市 国民健康保険税の二重徴収 判明後も修正されず継続

延岡市は、国民健康保険税の二重徴収が去年、判明したあとも、職員が処理の方法を確認しなかったことなどから、誤りを修正できていない状況が続いていたと明らかにしました。

延岡市では去年12月、国民健康保険税の徴収方法の切り替えを申請した3人について処理の誤りがあり、二重徴収していたと公表し、職員の事務処理の改善を図るなどと陳謝していました。

しかし、市によりますと、その後も担当の職員が処理の方法を十分に確認せず、誤った処理を続けていたため、これまで二重徴収の状況が修正されないまま続いていたということです。

さらに去年のミスの発覚後、同様の申請について確認を怠っていたため、新たに別の2人について二重徴収していたこともわかり、あわせて5人から誤っておよそ53万円を徴収していたと明らかにしました。

延岡市市民環境部の松田康寿部長は「大変申し訳ない。すべての事務処理について、職員独自に判断することなく、関係機関への確認を徹底して、再発に防止に努めたい」と話していました。

このほか、24日の市の会見では、市立学校に勤務する会計年度任用職員が、公用車を運転中に赤信号を無視したうえ、およそ4年半前から無免許運転を続けていたことも明らかにしました。

延岡市では、職員の不祥事や事務処理ミスが相次いでいて、市議会は地方自治法100条に基づく調査特別委員会を設けて調査を行っています。