宮崎市の郵便局員1200万円余を横領や盗み 被害者は高齢者

宮崎市の郵便局員が窓口を訪れた客に余分な払い戻し請求書を書かせたり、自宅を訪問して不正にキャッシュカードを預かる手口で合わせて1200万円余りを横領したり、盗んだりしていたことがわかりました。
被害者のほとんどは高齢者だということです。

横領などをしていたのは宮崎市昭和町にある宮崎昭和郵便局の40代の局員で、22日づけで懲戒解雇されました。

日本郵便によりますと不正が行われたのはおととし8月からことし2月にかけてで、被害者は9人にのぼっています。

定額貯金などの払い戻しに訪れた客に必要のない払い戻し請求書を書かせて余分に引き出した現金を横領していたほか、勤務時間外に客の自宅を訪問し、「手続きに誤りがあった」とうそを言って通帳やキャッシュカードを預かったうえ、暗証番号も聞き出してATMで現金を引き出していました。

被害者のほとんどは高齢者だということで、ことし1月にこのうちの1人から相談があって発覚しました。

被害額は合わせておよそ1230万円にのぼり、日本郵便が補償を進めています。

社内調査に対し元局員は「不正に得た金はギャンブルや借金の返済にあてた」と話しているということで、日本郵便は告訴する方向で警察と相談しています。

会見した日本郵便の久田雅嗣九州支社長は「被害を受けたお客様に深くお詫びし、適切な再発防止策を講じます」と述べました。