高校の調理科1年生が「包丁入魂式」 宮崎市

この春、宮崎市の高校の調理科に入学した生徒が料理人としての心構えを持ち、精進することを誓ってこれから3年間使い続ける“相棒”に魂を込める「包丁入魂式」を行いました。

この「包丁入魂式」は、昭和43年に調理科を開設した宮崎市の日章学園高校が、生徒たちに料理人としての心構えを持ってもらうとともに、実習での安全を祈るため、毎年行っています。

ことしは1年生107人が、真新しい白いコックコートを着て参加し、一人一人の名前が刻まれた5種類の包丁を前に、生徒や校長が玉串をささげて技術向上や安全を祈願しました。

そして、生徒を代表して齋藤龍仁さんが「料理人の魂である包丁に敬意を払い、精進することを誓います」と決意を述べました。

このあと生徒たちの包丁を作った製造会社の社長が、出刃包丁や柳刃包丁などそれぞれの種類を説明し、「3年間使って研いで、おいしいものを作れるようになってください」と激励していました。

生徒たちは来月から調理実習に臨む予定で、3年かけて和食、洋食、中国料理の調理や栄養学などを学び、調理師の免許の取得を目指します。

1年生の阿南貴和さんは「憧れていた調理科に入ったという実感がわきました。将来は自分の食で人を笑顔にしたいです」と話していました。