河野知事が新人職員に講話 南海トラフ地震対応などを呼びかけ

新しく採用された県職員の研修で河野知事が講話を行い、南海トラフ地震などの自然災害や直面している人口減少などの課題を挙げてそれぞれの立場・部署での対応を呼びかけました。

県庁で開かれた22日の研修にはこの春を中心に採用された新人職員およそ200人が参加しました。

この中で河野知事は宮崎県の強みとして食、自然、それにスポーツなど5つの項目をあげ「これらを生かしながら今後を考えていくのがみなさんの課題になってくる」と述べました。

一方、南海トラフ地震がこれから40年の間に90%の確率で発生すると予測されていることから「みなさんが現役の間にほぼ確実に起きると肝に銘じてほしい」と心構えの大切さを説きました。

さらに直面している課題として人口減少を挙げ「県外への流出により毎年1000人くらい減っている。これをゼロにしていこう」として、それぞれの立場・部署での対応を呼びかけました。

水産試験場に配属された男性職員は「漁業でも担い手確保のために外国人材を導入していると聞いていたが、知事の話で改めて考えさせられた。漁業の面から解決策を見いだせるようにしたい」と話していました。

県の新人職員の全体研修は今週いっぱい行われます。