県などがアフリカ豚熱の発生を想定した防疫訓練

韓国で感染が拡大し、日本でも警戒感が高まっているASF=アフリカ豚熱の発生を想定した県の防疫訓練が19日、県庁などで行われました。

県の防疫訓練は例年、口てい疫や鳥インフルエンザを想定していますがことしはアフリカ豚熱を想定し、県内4つの会場で県と都城市の職員、合わせて110人が対応にあたりました。

都城市内の養豚場でアフリカ豚熱が発生した疑いがあるという想定で、県庁でははじめに農政水産部の殿所大明部長が「万が一、発生したとき、防疫措置が円滑に進むよう万全の準備を整えましょう」と訓示しました。

このあと訓練が始まり、職員たちは発生が疑われる養豚場の周辺の養豚農家に対してブタの移動の自粛を要請するなど手順を確認していました。

また、都城市の会場では駐車場に設置されたゲートをトラックがくぐると消毒液が吹き出て車両を消毒していました。

アフリカ豚熱はヒトには感染しませんが、ブタやイノシシが感染すると致死率はほぼ100%とされ、発生すると畜産業への影響が懸念されます。

去年12月から韓国の南東部・プサンで野生のイノシシへ感染が拡大し、国内でも警戒感が高まっています。

県家畜防疫対策課の坂元和樹課長は「ウイルスを国内に持ち込まないよう県民の皆様にも空港の消毒マットで靴底を消毒することなど協力をお願いしたい」と呼びかけていました。