自民党宮崎県連の新しい会長に江藤拓衆院議員

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で自民党に国民の厳しい目が注がれる中、宮崎県連の新たなかじ取り役が決まりました。
18日に行われた県連の会長選挙で、江藤拓衆議院議員が新たに選任されました。

自民党宮崎県連の会長選挙には、県議会議員の中野一則氏(75)と、衆議院議員の江藤拓氏(63)の2人が立候補しました。

県連会長の任期は2年間で、選挙による公選制が導入されて以降、8回連続で無投票だったため、今回が初めての選挙戦でした。

県内の自民党員の4割ほどに当たる5600人余りが郵便で投票し、18日、宮崎市内で開票作業が行われました。

その結果、4235票を得た江藤氏が、1426票の中野氏に大差をつけて新たな会長に選任されました。

江藤氏は、衆議院宮崎2区選出の63歳。
元衆議院議員の父、隆美氏の秘書を経て、平成15年の衆議院選挙から7回連続で当選し、安倍政権では農林水産大臣を務めました。

江藤氏は「身の引き締まる思いだ。党の信頼回復に向けて党員や県民と対話し、地方の声がしっかり党本部に届くよう職責を果たしていきます」とコメントしています。

県連によりますと、歴代の会長は2005年以降、県議会議員が務めていたため、現職の国会議員や経験者が会長となるのは19年ぶりだということです。

江藤氏は、来月25日に会長に就任します。

自民党宮崎県連の現会長の星原透氏は「今回の裏金問題や旧統一教会の問題などで党への風当たりは強く、次の総選挙は厳しい選挙になると思う。江藤新会長には党勢拡大や公認候補の当選に向けて組織をまとめ、有権者の理解を得られるような県連運営を期待したい」と話していました。