効率化期待 延岡で米作り用ロボットの発表会 種まきを実演

農業の担い手不足による耕作放棄地の増加が問題となるなか、作業の効率化が期待される米作り用のロボットの発表会が宮崎県延岡市で行われました。

京都市のメーカーが開発を進める農業ロボット、その名も「新型雷鳥1号」。

奥行き70センチ、幅46センチの箱形で田んぼの形や広さなどのデータをもとに人工知能が最適な割合でむだなく種まきを行います。

作業の効率化による耕作放棄地の削減を目指してメーカーと延岡市が共同で進めているプロジェクトで、17日はメーカーの担当者が田んぼに浮かべたロボットをコントローラーで操作し、種まきを実演しました。

「新型雷鳥1号」は去年、発表された雑草を生えにくくするロボットの新型モデルで、今後は自動で種まきができるよう改良する予定だということです。

また、ほかにも人工知能を搭載した複数のモデルを開発し、来年には種まきから稲刈りまで、すべての工程の自動化を実現したいとしています。

ロボットメーカー「テムザック」の川久保勇次社長は「今は専業農家が主流だが、ロボットの導入によって若い人やサラリーマンが副業として手軽に参入できる農業を目指していきたい」と話していました。