バングラデシュからIT人材 宮崎市などのプロジェクト事業で
IT立国を目指すバングラデシュから人材を呼び込む宮崎市や宮崎大学などのプロジェクト事業で、ことしも5人のIT技術者が来日し、16日、市内で歓迎式が開かれました。
バングラデシュから来日したのは23歳から27歳のIT技術者5人で、宮崎市役所で開かれた歓迎式に出席しました。
式では、清山市長が「慣れない生活でいろいろな苦労もあると思うが、われわれも一生懸命応援するので、よろしくお願いします」と激励しました。
宮崎市では、7年前から宮崎大学やJICA=国際協力機構などと協力して「B−JETプログラム」と呼ばれるプロジェクト事業を進めています。
この中で、日本で働くことを希望するバングラデシュのIT技術者は現地でおよそ5か月間、日本語教育を受けて来日します。
その後、さらに3か月間、宮崎大学の寄宿舎で生活しながら市内の企業で就業体験をして仕事や日本の習慣などを学んだ上で就職することになっています。
市によりますと、この事業で昨年度までに53人が市内の企業に就職したということです。
国を挙げてデジタル化を進めているバングラデシュでは、IT人材が豊富な一方で就職先が少ないのに対し、宮崎市ではIT人材が不足しているため、互いの利害が一致した形です。
来日した25歳のサキフ・ホークさんは「日本でさまざまな技術を学んで、よいソフトエンジニアになりたい」と話していました。