宮崎地裁 沖中新所長が会見「デジタル化の中でより充実を」

先月、宮崎地方裁判所の所長に新たに就任した沖中康人所長が15日会見を開き、「デジタル化が進む中でより充実した裁判所になるようにしていきたい」と抱負を述べました。

沖中所長は東京都出身の57歳。

法務省大臣官房参事官や東京地裁判事などを経て、先月9日付けで、さいたま地裁判事部総括から宮崎地方裁判所と宮崎家庭裁判所の所長に就任しました。

沖中所長は15日就任会見に臨み、「最近の裁判所ではデジタル化が進んでいる。およそ2年後には民事訴訟の手続きで訴状の電子提出や訴訟記録の電子化が予定されている。これを契機に利用しやすい、より充実した裁判所になるようにしていきたい」と抱負を述べました。

また、担当して印象に残った裁判として徳島市のメーカーが販売するワープロソフト「一太郎」と「花子」の機能の一部について旧松下電器産業が特許の無断使用だと訴えた訴訟を挙げました。

沖中署長は「双方の記録が大量にあったので、夏休みを返上して仕事に当たった。大変だった」と振り返りました。

日本初の女性判事の1人、三淵嘉子さんをモデルとして現在放送されているNHKの連続テレビ小説「虎に翼」については、「昔は時代が違ったため大変なところがあったと思う。同じ業界として大変興味深く拝見している」と話していました。