宮崎県産の新茶 ことし初の入札会 宮崎市

全国有数のお茶の産地の宮崎県で12日、ことしの初めての新茶の入札会が開かれました。

宮崎市の「茶流通センター」で行われた新茶の初入札会には、煎茶の原料となる「荒茶」のうち、宮崎市と西都市、高鍋町の3軒の農家が生産した「さえみどり」と「はると」の2品種、18点、あわせて450キロの茶葉が出品されました。

入札前には祈願祭が行われ、参加者がお茶の豊作や作業の安全などを願いながら玉串を捧げました。

会場では、県内14社の茶商と呼ばれる目利きのプロが、それぞれの茶葉の見た目や手触り、香りなどを手に取って確認し、入札価格を決めていました。

ことしの県内産の新茶は香り、色つきともによく、去年の初入札と比べて出品された量が3分の1ほどだったこともあり、1キロ当たりの平均価格は去年より2000円以上高い5773円で、最も高いものは1キロあたり2万4000円の値がつきました。

JA宮崎経済連によりますと、宮崎県の去年の荒茶の生産量はおよそ3000トンで、静岡、鹿児島、三重に次いで全国4位となっています。

宮崎市の生産者は「肥料が高騰するなど厳しい経営状況が続いているので、高値の取引きを期待したい。色、味ともに良いものができているので、みなさんに飲んでいただきたい」と話していました。

12日に取り引きされた新茶は、早速、来週から店頭に並び始めるということです。