宮崎市「百日せき」の患者が急増 早めの受診やワクチン接種を

激しいせきが長く続き、赤ちゃんの場合は重症化することもある「百日せき」の患者が宮崎市で急増していて、市は早めの医療機関受診やワクチン接種を呼びかけています。

「百日せき」は、百日せき菌が原因の急性の気道感染症で、主にせきやくしゃみなどの飛まつ感染で広がり、感染すると激しいせきが続き、生後6か月未満の赤ちゃんがかかると、重症化して死亡するおそれもあります。

宮崎市保健所によりますと、去年から先月末までの1年3か月の間に確認された患者はいませんでしたが、今月に入ってからの5日間で、患者が11人に上っているということです。

年齢別では、▽1歳から4歳が4人、▽5歳から9歳が5人、▽10歳代の小学生が2人と、幼児や子どもたちに感染が広がっています。

また、ここ数年で見ても、患者は年間で宮崎市で1人か2人、県内全体で数件から40件未満となっていて、マスク着用の徹底など新型コロナ対策の緩和や人との接触の増加などにより、感染者が増えている可能性があるということです。

宮崎市の清山市長は「乳幼児や就学前の子どものワクチン接種とともに、せきが長引く場合などは、早めに医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。