有害性指摘「PFAS」汚染 半径約2キロに 西都市と新富町

西都市と新富町で有害性が指摘される種類の「PFAS」有機フッ素化合物が国の暫定目標値を超えて検出されている問題で、県は追加調査の結果、汚染が確認された範囲が半径およそ2キロまで広がったと発表しました。
排出源は、まだ分かっていません。

有機フッ素化合物の「PFAS」のうち、「PFOS」と「PFOA」の2種類は、発がん性や子どもの成長への悪影響などが指摘されています。

ことし2月、西都市岡富の井戸水から2つの物質の合算値が国の暫定目標値を超えて検出されたことをきっかけに周辺の地下水の調査が続いていますが、県は新たに西都市の4か所の井戸水で暫定目標値超えが確認されたと発表しました。

濃度は最も高い地点で暫定目標値の3倍となっています。

暫定目標値を超えたのはこれで西都市と新富町の合わせて14か所になり、詳しい場所は公表されていませんが、汚染の範囲は一ツ瀬川と三財川に挟まれた半径およそ2キロの範囲に広がっているということです。

問題の物質がどこから排出されているのかはまだ分かっていません。

県によりますと地下水は川に沿って、あるいは川に向かって流れる傾向があるということで、今後、2つの川に挟まれた区域の上流側と下流側で調査を進め、汚染の範囲や排出源の特定を急ぐことにしています。