プログラミング大会でグランプリ 宮崎市の小学生に市が栄誉賞

プログラミングの全国大会でグランプリを受賞した宮崎市の小学生に「宮崎市児童生徒栄誉賞」が贈られました。

児童生徒栄誉賞が贈られたのは、宮崎市の江平小学校6年の上田蒼大さんで、清山市長から表彰状が手渡されました。

上田さんは、先月、独自のプログラムで制作したアプリやロボットなどを披露する「全国選抜小学生プログラミング大会」に県代表として出場し、1034組の応募の中からグランプリに選ばれました。

清山市長は「今後もAIなど新しい技術で今の時代の課題を解決してくれる作品をつくってください。児童生徒に元気や勇気を与えてくれる活躍を期待しています」と激励しました。

4歳ごろから、特定の状況で自分の意思とは関係なく話せなくなる症状を抱えている上田さんは、自分と同じように話すことが苦手な人のために、生成AIを活用した会話支援アプリ「BeFree」を開発しました。

飲食店で食事するなど、さまざまな生活の場面に応じて生成AIが作った会話内容を選び、自動音声でコミュニケーションを取ることができるアプリで、開発にあたっては「筆談より早く、ジェスチャーより正確な、意思伝達」を目指したということです。

上田さんは、母親の桂子さんを通じて「同じ症状をもつ人たちが生活しやすくなったらいい。人の役に立つものをつくっていきたい」と話していました。