在日仏大使館の総料理長 宮崎の食材を生かした料理ふるまう

農業が盛んな宮崎県で、在日フランス大使館の総料理長が地元の食材を生かした料理をふるまう食事会が宮崎市で開かれました。

食事会を開いたのは、在日フランス大使館の総料理長を務めるセバスチャン・マルタン氏です。

マルタン氏は魅力ある食材を探そうと今月1日から県内各地を訪問していて、5日は宮崎市で生産者や清山市長など10人余りを招いて食事会を開きました。

マルタン氏は交流した生産者などから提供を受けた食材で料理を行い、宮崎市の佐土原ナスを使ったパテや、高千穂地域の原木しいたけを使ったソテーを調理していました。

また、宮崎牛のステーキではヒレ肉のシャトーブリアンをレアで焼いたあと、県内の業者がみそやトリュフを使って作ったスパイスなどで味付けし、参加した人たちが舌鼓を打っていました。

マルタン氏は今回の訪問で魅力を感じた食材を今後も取り寄せて大使館などで使うほか、シェフ仲間や貿易会社の関係者にも宮崎の食の魅力を伝えていくということです。

佐土原ナスを生産している男性は「フレンチにして食べるのは初めてで発想がすばらしいと感じた。料理もおいしくて佐土原ナスの調理方法の幅が広がると思います」と話していました。

マルタン総料理長は「日本の食材の魅力をもっと発見したいと思っていて、生産者にも感謝したいと思っていた。宮崎の食材はフランス料理とよい組み合わせになることを知ってほしい」と話していました。