串間 都井岬の「岬馬」にことし初の子馬誕生

串間市の都井岬に生息する野生馬で、国の天然記念物に指定されている「岬馬」にことし初めての子馬が誕生しました。

岬馬は例年、4月から5月にかけて出産のシーズンを迎え、ことしは2日夕方、野生馬監視員が、ことし1頭目となる子馬が生まれているのを確認しました。

誕生したのは、「鹿毛」と呼ばれる褐色の毛並みをした体長80センチほどのメスです。

子馬は海岸に面した急斜面を母馬に寄り添いながら跳ねるように走り回ったり、盛んに乳を飲むなど元気な姿を見せています。

監視員の女性は「子馬にはこのまま元気に育ってほしいです。都井岬では去年、馬が車にはねられて足を骨折する事故が起きているので、都井岬を走る時には馬に注意するようにお願いしたいです」と話していました。

都井岬の岬馬は、今回生まれた子馬を含めて全部で93頭となり、来月にかけてさらに20頭前後が生まれる見込みだということです。