宮崎県の13のJAが合併 農畜産物の販売高が全国最多に

宮崎県13のJAが合併し、1つの「県域JA」となる「JAみやざき」が1日発足しました。
1つのJAとしては農畜産物の販売高が全国で最も多い巨大組織の誕生となります。

発足式は、宮崎市のJAビルで行われ、関係者が除幕をすると「JAみやざき」と記されたパネルが現れました。

式では、初代組合長に選出されたJA宮崎中央会会長の栗原俊朗氏があいさつし、「JAみやざきの発足によりさらに堅固な経営基盤ができた。これからも組合員の皆様とともに農業と地域の未来へ向けたチャレンジを力強く続けていきたい」と決意を述べました。

JAみやざきは、県内13のJAが合併して全国で6番目となる都道府県単位のJAとして発足しました。

JAみやざきによりますと、野菜や肉など農畜産物の販売高はこれまでの13のJA分を合計すると、2022年度の時点で1369億円で単独のJAとしては「JAさが」を抜いて全国で最も多くなります。

また、組合員数は14万9000人を超え、全国5番目に相当するということです。

この合併により、高騰する農薬や肥料などの共同仕入れや生産量を背景にした有利な価格交渉を進められるようになることが期待されています。

また、来年3月1日には▽経営指導を行う「JA宮崎中央会」と▽肥料などの販売を行う「JA宮崎経済連」▽それに金融事業を行う「JA宮崎信連」も統合することになっていて、実現すれば全国で初めて3つの連合会が統合されたJAとなります。