宮崎 西臼杵郡の3町の公立病院が経営統合しスタート

経営悪化や医師不足などが続く、西臼杵郡の3つの町の公立病院が経営統合し、4月1日から「西臼杵医療センター」としてスタートしました。

経営統合したのは、高千穂町と日之影町、それに五ヶ瀬町の国民健康保険病院で、1日は高千穂町の病院で今後の経営を担う運営管理局の開局式と職員の辞令交付式が行われました。

式の中で統合・再編を進めてきた高千穂町の甲斐宗之町長は、「人口減少による患者数の減少や医療従事者の確保など厳しさを増している。長期的に地域医療を存続させていってほしい」とあいさつしました。

統合では病院の入院機能を再編し▽高千穂は手術などが必要な「急性期」やリハビリなどの「回復期」▽日之影は長期療養向けの「慢性期」▽五ヶ瀬は介護の機能をそれぞれ集約して担います。

いずれの病院も患者の減少が続き、慢性的な赤字となっていることから役割分担による効率化や医薬品の共同購入によるコスト削減などで地域医療の体制を維持するねらいがあります。

「西臼杵医療センター」の寺尾公成センター長は、「人口減少地域の医療をどうしていくのか考えていかなければならない。西臼杵郡の医療のために尽くしていきたい」と話していました。