宮崎県 障害のある20人 障害者手帳の等級を誤って認定

県は身体に障害のある県内の20人について、障害者手帳の等級を誤って認定していたと発表しました。
このうち10人は本来よりも低い等級にされていて、県は賠償を検討するとしています。

ミスがあったのは、▽障害者手帳を新たに取得したり、▽障害の程度が変わったりした際に県が行う等級の認定手続きです。

去年3月に県内の自治体から指摘があり、県が所管するおよそ3万9000人分を調べ直したところ、昭和63年度から令和元年度にかけて認定した合わせて20人について、等級が誤っていたことが分かりました。

このうち10人は本来よりも低い等級にされていて、等級に基づいて行われる、▽所得税などの税金の控除や▽医療費の助成、▽自動車税の減免などが受けられなかったおそれがあります。

県は正しい等級に訂正したうえで、これまでどのようなサービスを受けていたか話を聞き、賠償を検討するとしています。

ただ、▽特別障害者手当や▽障害年金などについては、手帳とは別の手続きで支給が決まるため、影響はないということです。

ミスの原因については、計算式に従って複数の障害の等級を足し合わせる際に、担当者が計算を間違えたケースが多いとしています。

会見した県障がい福祉課の佐藤雅宏課長は「さまざまなサービスに関わり、慎重に行うべき等級の認定でミスが起き、大変申し訳ない」と謝罪しました。