延岡市 島野浦島の学校で離任式 島を離れる先生たちを見送る

延岡市の離島、島野浦島の学校で28日、離任式があり、子どもたちが島を離れる先生たちを見送りました。

離任式が行われたのは義務教育学校の島野浦学園で、式では、この日離任する教師5人が児童・生徒18人を前に、一緒に過ごした思い出や別れのことばを涙ながらに語りました。

そして子どもたちは、先生と一緒に最後の校歌を歌ったあと、残る教職員たちとアーチを作って島を離れる教師たちを校舎から送り出しました。

このあと、フェリー乗り場には見送りのため、子どもたちや島民およそ60人が駆けつけ、お世話になった先生に花束やプレゼントを渡して別れを惜しみました。

乗船した先生と岸壁の子どもたちが色とりどりのテープを握り合う中、午前11時、フェリーが島を離れると、子どもたちは「ありがとうございました」などと叫びながら、フェリーが見えなくなるまで手を振り続けていました。

3年間、島で教師を務めた大田川真志先生は「地域の温かさを感じる3年間で、寂しい気持ちがとてもあります。放課後に子どもたちと釣りや野球をしたり、ほかではできない経験をたくさんさせてもらいました」と話していました。

送り出した生徒の1人、木津大悟さん(14)は「大好きだった先生が島から離れるのは寂しいです。次の学校に行っても頑張ってほしい」と話していました。