延岡 今山大師の弘法大師像 恒例の大もく浴

九州三大春祭りとして知られる来月の「延岡今山大師祭」を前に、高さ17メートルの弘法大師の銅像の汚れを落とす恒例の大もく浴が行われました。

延岡市の今山大師にある弘法大師の銅像は、戦争で焼け野原になった町の復興を願って造られ、70年近く、地元のシンボルとなっています。

27日は「お大師さん」の愛称で親しまれている「延岡今山大師祭」を前に、恒例の大もく浴が行われました。

祭りの役員や商店街の関係者およそ30人が集まり、能登半島の復興などを祈願したあと、銅像に組まれた足場に登り、水とたわしを使って直径1メートルほどの頭から足先まで、この1年間にたまった汚れを洗い流していました。

「お大師さん」は来月19日から3日間の日程で、市民が練り歩くパレードなどが行われ、数万人が来場する予定です。

地元の69歳の男性は「ことしはじめから人災や天災が起きるなか、お大師さんに延岡を守ってもらいたいという思いを込めてもく浴をしました」と話していました。

今山大師の野中玄雄住職は「祭りの成功と能登半島地震の被災地の早期の復興や平和を願い、1年のあかを流して心がさっぱりした。お接待の心を大切にする祭りにしたい」と話していました。