宮崎交通 路線バス100便余減便へ 運転手不足で

宮崎交通は運転手の時間外労働の規制強化に伴って人手不足に拍車がかかるいわゆる「2024年問題」に対応するため、来月1日に路線バスのダイヤを改正し、100便余りを減便することになりました。

宮崎交通によりますと、減便されるのは宮崎、延岡、高鍋の3つの地区の路線バスで、ほとんどが宮崎市を中心とした宮崎地区のバスです。

平日で23便、土曜日で42便、日曜日と祝日では41便の合わせて106便に上り、減便率は全体の1.8%に上るということです。
宮崎交通には今月1日時点で326人のバス運転手が在籍していますが、利用の多い平日には44人の運転手が足りず、慢性的な不足に悩まされています。

このため休日出勤などで不足を補ってきたものの、来月から運転手の時間外労働の規制が強化されるのに伴ってやりくりが難しくなるため、減便に踏み切ったということです。

一方、利用客の要望を踏まえて10便を増便することにしています。

会社では今後、予約に応じて運行するオンデマンドバスの投入を進めるとともに、運転手の採用活動を強化していくことにしています。

宮崎交通は「今回のダイヤ改正は2024年問題と慢性的な運転手不足に対応するものなので、ご理解をお願いしたい」とコメントしています。