“入所者虐待にあたる”宮崎市が障害者支援施設を行政処分

入所者をたたくなどしたとして去年、職員が逮捕された障害者支援施設について宮崎市は新規の利用者の受け入れを3か月間停止する行政処分を行いました。

宮崎市によりますと去年、障害者支援施設の利用者への暴行の疑いで職員が逮捕されたことを受けて施設を調査した結果、この職員が利用者6人に対して顔などをたたいたり、首にズボンを巻きつけて絞めたりする行為などがあわせて51件確認されたということです。

6人にけがはありませんでしたが、市はこれらの行為が虐待にあたるとして26日、施設に対し、新規利用者の受け入れを来月1日から3か月間停止する行政処分を行いました。

また、この職員はその後、不起訴処分となり、施設を退職しているということで市の調査に対して「虐待の認識はあったが夜に部屋から出るなど注意しても聞いてくれず手が出てしまった」などと話しているということです。

宮崎市指導監査課の東洋一課長は「虐待行為は、障害者の人格や尊厳を侵害するあってはならない行為で再発防止に向け、注意喚起や指導を徹底していく」と話しています。