JR吉都線「応援企業」に小林市社会福祉協議会を初めて認定

JR吉都線の沿線の自治体で作る協議会が新たな利用者を獲得しようと去年から始めた「応援企業」の認定制度で小林市社会福祉協議会が初めて認定され、通勤での利用を呼びかけるなどして、利用拡大に取り組むことになりました。

都城市と鹿児島県を結ぶ吉都線は昨年度1キロ当たりの1日の平均乗客数が394人にとどまり、JR発足当初の1987年度と比べると3割ほどにまで落ち込んでいて、新たな利用者の獲得が課題となっています。

このため、沿線の5つの自治体で作る協議会は、従業員が通勤定期を購入する際に最大で5割程度、大学生の通学定期との差額分を補助する「応援企業」の認定制度を去年から始めています。

登録を呼びかけていたおよそ1400の事業所の中で、初めて小林市社会福祉協議会が「応援企業」に認定され、現在は、職員1人が補助を活用して吉都線で通勤しているということです。

社会福祉協議会では今後、沿線に住む20人ほどの職員にも利用を呼びかけるほか、運営する介護施設の高齢者のレクリエーションのための外出で吉都線を使った移動を取り入れていくなどして利用を進めていくということです。

小林市社会福祉協議会の吉丸政志会長は「沿線に位置する団体として、できるかぎり吉都線を応援していきたい」と話していました。

JR吉都線利用促進協議会の瀬戸口洋介さんは「制度に参加する団体が見つかりありがたい。自治体だけの取り組みには限界があるので事業者に協力してもらい地域の大切な足を守りたい」と話していました。