有害な「PFAS」 西都市と新富町の計5か所で新たに検出

有害性が指摘される種類の「PFAS」、有機フッ素化合物が国の暫定目標値を超えて県内で検出された問題で、県は、18日、西都市と新富町の合わせて5か所の井戸で新たに検出されたことを明らかにしました。
濃度は最大で目標値の3.6倍に上っています。

有機フッ素化合物の「PFAS」のうち「PFOS」と「PFOA」の2種類は、発がん性や子どもの成長への悪影響などが指摘されています。

県内では、これまでに、いずれも西都市岡富にある5か所の井戸水から2つの物質の合算値が、国の暫定目標値の1リットル当たり50ナノグラムを超えて検出されています。

県によりますと、対象範囲を当初より広げて調査を進めたところ、新たに西都市岡富と三宅、それに新富町新田の瀬口にある合わせて5か所の井戸水から暫定目標値を超えて検出されたということです。

このうち西都市三宅で目標値の3.6倍に当たる180ナノグラムが検出されたほか、西都市岡富で100ナノグラム、新富町新田の瀬口では98ナノグラムと、いずれも2倍の濃度でした。

県は西都市と新富町のうち、最初に発覚した井戸から半径1キロの範囲の住民に対し、井戸水を飲まないよう呼びかけるとともに、同じ範囲の地下水についても調べることにしています。