宮崎市の高千穂通り 新NTTビルは歩道と一体のデザインに

宮崎市中心部の高千穂通りをもっと歩いて楽しめる空間にしようという官民の取り組みで、第1弾となるのが通りに面したNTTのビルのリノベーションです。
その完成後のイメージが公表され、オープンカフェの営業も見越して歩道と一体になったデザインとなっています。

イメージ図は事業を行うNTT都市開発が15日、県庁で開かれた官民の協議会で示しました。

それによりますと、高千穂通りに面した北棟は石造りの元のビルの雰囲気を残してリノベーションし、2、3階にオフィス、1階に商業施設が入ります。

高千穂通りでは、道路管理者の県が利用規制を緩和し、歩道に机やいすを置いたオープンカフェなどの営業が可能になる見通しで、それを見越して1階には壁を取り払って歩道と連続させたカフェ空間も描き込まれています。

北棟の開業は来年春の予定です。

工事を行うNTT都市開発の田口一孝九州支店長は「これまで閉じていた1階をオープンにして、にぎわいの空間に生まれ変わらせる。これを起爆剤として高千穂通りの長期的な成長につなげたい」と話していました。

なお、高千穂通りでは歩道の幅を広げるため、自転車道を車道側に移すことが決まっていて、すぐそばに立つクスノキ並木に影響が出ないか心配されています。

これについて15日の協議会では試掘調査の結果が報告され、根が育つためのスペースを東西に広げるなど、木が衰えないための対策をとることが報告されました。