日南市の海岸 4歳児の転落死で県が波消しブロック撤去へ

おととし4月、日南市の海岸で4歳の男の子が波消しブロックの隙間に落ち、砂に埋まって亡くなった事故で、県は再発の恐れがあるとして現場のブロックを撤去することを決めました。

おととし4月29日、日南市の伊比井海岸で、秋田県から母親らと訪れていた4歳の男の子が波消しブロックの隙間に落ち、砂に埋もれて死亡しました。

その後の県の調査で、直前まで降っていた雨の影響で、ブロック脇の水路の付近に強い水の流れが生まれたことで、ブロックの下の砂が吸い出され、空洞ができていたとみられることがわかりました。

海岸を管理する県は再発防止策について、水路のルートの変更など複数の案を検討してきましたが、ほかの方法より工事がしやすく、安全性も確保できるとして波消しブロックの撤去を決めました。

現場の波消しブロックは、護岸工事に使う道路を浸食から守るためにおよそ360個設置されていますが、今後、砂や土がむき出しになっている道路をコンクリートで固めて補強し、海岸の斜面の浸食も防ぐということです。

県では、波消しブロックの撤去に向けた工事をことし11月にも始める予定だとしています。