都城の小学生が震度6相当の揺れを体感 備えの大切さを学ぶ

都城市の小学校で、子どもたちが地震が体験できるマットを使って震度6相当の揺れを体感し、地震が起きた場合に取るべき体勢など事前の備えの大切さを学びました。

都城市の明道小学校で行われた授業には3年生から6年生130人あまりが参加し、子どもたちの防災教育に取り組むNPO法人の理事長、江夏猛史さんが講師を務めました。

はじめに江夏さんは子どもたちに震度6弱の揺れでは、天井の板などが落ちてくるおそれがあることや、大きな揺れが起きた時、学校には、どのような危険が潜んでいるかを事前に調べておくことが大切だと伝えました。

そして、子どもたちは実際に重さおよそ20キロの天井板を持って、落下した際の体への衝撃などを体験して地震の怖さを学びました。

さらに子どもたちは、このあと、1人ずつおよそ2メートル四方の「地震体験マット」にのり、四隅をもった教員などが大きく左右に揺らして震度6相当の揺れも体感しました。

揺れを体感した子どもたちは、体育座りや正座などでは身動きがとれなくなる一方で、「カエルのポーズ」と呼ばれる両手と両膝を床につけた体勢だと安定し、揺れの中でも身動きがとれることを確かめていました。

4年生の男の子は「震度6弱の揺れは怖くて、本当に起きたらすぐ避難しないといけないとわかりました」と話していました。

6年生の女の子は「地面に手をつくと体が安定することを実感できました。両親にも学んだことを伝えたいです」話していました。