「ラナンキュラス」全国有数の産地に 綾町の園芸家を表彰

結婚式などで人気の花、「ラナンキュラス」の品種改良を進め、宮崎県を全国有数の産地に育てたとして、綾町の園芸家の男性が表彰されました。

宮崎ロータリークラブの「職業奉仕賞」を受けたのは綾町の園芸家、草野修一さん(68)です。

神奈川県出身の草野さんはラナンキュラスの栽培に適した場所を探す中で1990年に綾町に移り住み、以来、30年以上にわたって栽培や品種改良に取り組んできました。

宮崎市で開かれた賞の贈呈式で草野さんは「品種改良の中で生まれるさまざまな花の個性がどうすれば世の中に受け入れられるかを考え、工夫しながらやってきた」とこれまでの歩みを振り返りました。

草野さんが県の農業試験場とともに改良した品種は今や全国有数の産地となった高千穂町を始め、県内外の多くの農家で使われています。

ラナンキュラスの原産地は地中海沿岸ですが、日本に持ち込まれて様々な品種が花開き、今では日本産の種や切り花が再び海を渡って海外でも人気を集めているということです。

草野さんは「綾町は自然が豊かで品種改良をする中でいろいろなインスピレーションをもらった。私は『最初の石』を投げただけで、多くの人がそれを広げてくれた」と話していました。