30キロの物資を16キロ先まで運べる大型ドローンの模擬飛行

物流などの現場で活用が期待されているドローン。
この中でも重さ30キロの物資を16キロ先まで運べる大型のドローンの模擬飛行が19日宮崎市で行われ、物流関係者などが見学しました。

この模擬飛行はドローンの販売などを行う東京の企業が、物流での実用化に向けて性能をPRしようと行ったもので、物流会社や林業の関係者などおよそ20人が見学しました。

実演に使われたのは、中国の世界最大手のドローンメーカー「DJI」の製品で、全長3メートルほどの大型の機体です。

メーカーによりますと、重さ30キロの荷物を積載して16キロ先まで飛ぶことが可能で、荷物の揺れを最小限に抑えるよう自動的に機体の姿勢を制御できるということです。

19日は、物資が入った重さ20キロほどのカゴをつり下げながら上空を飛んだあと、指定した場所に貨物を下ろしました。

ドローンをめぐっては、林業や建設業などで足場の悪い山間部に物資を運ぶ際に活用が期待されているほか、能登半島地震のような災害時に孤立集落への物資輸送にも役立てられているということです。

林業の会社で働く女性は「山の頂上に物資を運べるので林業でも活用できると感じた。人手不足の解消のほか、災害時にも役に立つと思う」と話していました。

模擬飛行を行った企業の糸野隆雄さんは「災害時にも生活必需品をいち早く運べる。中山間地域が多い宮崎ではあらゆる活用ができるので、使ってほしい」と話していました。