男女共同参画に尽力 功績をたたえ県庁で表彰式 5人が受賞

県内で、男女共同参画に尽力した人などの功績をたたえる表彰式が13日、県庁で開かれました。

県では毎年、男女共同参画を推進した人や女性の進出が少ない分野で活躍を続ける人などを表彰しています。

ことしは市民団体の代表など5人が受賞し、13日県庁で知事から1人1人に賞状が贈られました。

このうち都城市の精神科専門医、河野美帆さん(42)は、子どもの精神的なケアにあたる「子どものこころ専門医」として活動しています。

「子どものこころ専門医」は精神科や小児科の医師が取得できる資格ですが、県内にはまだ4人しかおらず、河野さんは唯一の女性です。

8年前から、都城市の病院で発達障害や不登校などで精神的なサポートが必要な1000人以上の子どもを診療してきました。

子どもとの関わり方に悩む親のサポートも行っているほか、研修を通じて九州全域の医師や看護師の育成にも携わってきたということです。

河野さんは「地方では児童精神医療がまだ広がっていない。受賞をきっかけに多くの人に興味を持っていただき、大きなムーブメントを起こして児童精神医療を1人でも多くの人に届けたい」と話していました。