高千穂町のしいたけ問屋「グリーン購入大賞」障害者施設と連携

環境や社会に配慮した製品の普及に取り組む団体を表彰する「グリーン購入大賞」で、障害者支援施設と連携して干ししいたけの販売を行っている高千穂町の会社が、最優秀賞にあたる農林水産大臣賞に選ばれ、河野知事に受賞を報告しました。

「グリーン購入大賞」は、環境や社会に配慮した製品の普及に取り組む団体を表彰するもので、今年度は高千穂町のしいたけ問屋の杉本商店が、最優秀賞にあたる農林水産大臣賞に選ばれました。

9日、杉本和英社長や、杉本さんの会社で扱う干ししいたけの生産などを行う5つの障害者支援施設の代表が河野知事に報告しました。

杉本商店は、地元の生産者が高齢化する中、障害者支援施設と連携して干ししいたけの販売を行い、SNSなどを通じて海外にも販路を拡大していて、地域社会の課題解決への模範的な取り組みとして評価されたということです。

河野知事に対して、障害者支援施設の代表者は「作業でただお金が得られるだけでなく、世界の人たちに喜ばれることがモチベーションになっています」などと話していました。

表敬訪問を終えて、杉本社長は「消費者に社会課題の解決にもつながると、付加価値を感じながら買ってもらっているところが評価されたと思う。課題を広く共有しながら新しい取り組みを地域で進めたい」と話していました。